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指物師の新谷さんですが、スネークウッドという世界で最も希少な木材に出会ったのをきっかけに箸作りをされるようになりました。このスネークウッドという木ですが、原産地がベネズエラとされていますが、非常に高価な値段で取引されるため、本当のところは定かではありません。
また、全木材の中で最も硬く、ノコギリの歯(鋼)が折れてしまうこともしばしば。別名をレターウッドと呼ぶ様に文字を並べた様な模様が出るのが特徴です。その模様が蛇の鱗の様なのでスネークウッドの名前が取引名になっています。木の直径が25cm位にしかならず、そのうちの10センチくらいは白色をしているため使えない。つまり、太さ15センチほどの材料しかとれないということです。非常に入手困難なため、正確な原産地もわからないほど。新谷さんの所には夏野のお箸ためのスネークウッドがまだまだあるということです。新谷さんは、まさにスネークウッド箸の元祖な のです。
その他にも、青黒檀、インドマグロ(本黒檀)、本紫檀(タイ産)、紅木紫檀、御蔵桑(金桑)など、銘木中の銘木がずらりとあります。銘木と呼ばれる木には、非常に硬いものが多く、スネークウッドを筆頭に加工するのが非常に大変なものばかりです。
硬い木材を削るには、やはり道具も選び抜かれたものではないと美しく削れないそうです。100丁以上の鉋(かんな)を駆使して、木材に合った鉋で箸を削っていきます。この鉋を作る職人さんも年々減少していて、現在では名職人が作った鉋を手に入れるには、何年も待たなくてはならないこともあるそうです。
新谷さんとお話をしていると、道具へのこだわりと木への愛情が溢れ出してきます。貴重な木材を大切に製材し、残った切れ端もきちんと保管されています。新谷さんは「大好きな木をこの目で確かめて、極上の木材のみを選びぬいています。そんな思い入れのある木を切るのが本当にもったいなくて、わずかな切れ端でも無駄にしないで、何か再利用できないかということを常に考えています。」と話してくれました。
新谷さんのお箸はメンテナンスもできます。箸先が折れてしまった場合でも、折れた分は短くはなってしまいますが、新谷さんが削り直すとまた新しい素晴らしい箸に生まれ変わります。 日本人は古来より、箸に自分の魂が宿ると考えてきました。自分の魂が宿るお箸ならば、新谷さんが作った魂のこもった銘木箸をおすすめいたします。
新谷 明大氏
新谷明大 プロフィール
指物師として修行され、その後、箸職人に。木へのこだわりがとても強く、特に世界で最も堅い木の一つ、南米産のスネークウッドをはじめ本黒檀、青黒檀、斑入り黒檀、本紫檀、紅木紫檀など貴重な木材を使用した銘木箸が人気の職人さんです。
代表作とも言えるスネークウッドを使った木箸
八角形ディテールと木の風合いがすばらしい