銀座夏野・箸ギャラリー門について
日本の代表的な漆器、
「お箸」を再認識してほしいから
漆器(※)のことを英語で「ジャパン」といいます。世界に認められた日本の工芸品ということです。
安くて、丈夫で、耐久性がある化学製品に比べて、漆器は高くて扱いにくくて傷つきやすいと思われています。しかし、値段以外の部分では決して負けていないのです。扱いもそれほど面倒ではありませんし、実は大変丈夫なものなのです。
そしてなにより、ナチュラルなのです。自然が時間をかけて作り出したものが漆器なのです。
日本人にとって最高の道具である漆器をどうすれば多くの皆さんに使っていただき、楽しんでいただけるかを考えた時、日本人に最も身近な漆器がお箸でした。この思いを胸に、日本一の箸屋を目指すという目標がスタートしました。
※漆器:木や紙などに漆(うるし)を塗り重ねて作る工芸品。英語で漆器をjapanと呼ぶことからも判るように、欧米では日本の特産品と考えられている。
伝統を大切にする街、
「銀座」にて箸屋を開店
そこでまず、どこに店を開き、箸屋を開店するかを決めることになりました。いろいろ考えた末、東京の銀座という土地が、日本で最も漆器としてのお箸を売るのにふさわしいことに気がつきました。
それは伝統を大切にしていて、どことなく上品で風情があり、人々がゆっくりと歩く街だったからです。
そして、箸の専門店「銀座夏野」、続いて「箸ギャラリー門」が誕生しました。
今では、2500種類ものお箸と1000種類以上のお箸置きが所狭しと、お店に並ぶようになりました。
銀座店に遅れること2年、青山店も開店しました。原宿や青山を歩く多くのおしゃれな若者に、ぜひお箸や漆器を知っていただきたいと思ったからです。
マイ箸、知人へのプレゼント、
引出物などに遠路はるばるお越しいただきます
初めのころはお客様も、もの珍しさでご来店いただいてたように思います。
それがやがてお箸の持つ特殊性に気づかれるお客さまが多くなり、ご遠方からわざわざお箸を買いにこられるお客さまが増えてきました。 その特殊性とは、かさばらない、手ごろな値段、必ず使うもの、食卓が箸ひとつで楽しくなる。こんな理由からお箸がプレゼントとして大変よく売れるようになりました。
そして結婚式の引き出物やお祝いのお返しなどにもよく使われるようになったのです。
今ではご来店いただくお客さまの60%以上の方は、プレゼントとしてお箸をお求めになっています。
ひとりひとりの手に馴染む、究極のお箸を見つけてほしいから
「銀座夏野」「箸ギャラリー門」で一番気を配ったのは、本物の素材で、ナチュラルなものをお客様に提供しようということでした。このことは夏野の姉妹店であるこども和食器専門店の「小夏」でも実現させました。 子供に本物の良い器を使ってもらうことは子供たちに日本の文化を理解してもらうだけでなく、物の大切さを知ってもらう上でも、とても良いことと思っています。 お箸からは、日本各地のぬくもりが職人さんたちの息使いが感じられると思います。大きい手、小さい手、優しい手。すべてのお客様に、本物のお箸をお届けいたします。