新しい箸で新年を | 銀座夏野のスタッフブログ

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新しい箸で新年を

お知らせ

2023.12.16

月日の流れは早いもので、今年も残すところ僅か。
今回は新年に向け新しいお箸を用意される方へ、オススメのお箸をご紹介。

たくさんのお箸の中で、「何を選んで良いか難しい、、」という方も必見です。銀座夏野の各店頭やオンラインで人気なお箸を、まとめてご紹介いたします。
是非ご覧ください。

-目次-


・新年を新しいお箸で迎える意味


・代表的なお箸の種類


・新年に合ったお箸の種類


・新年にオススメの箸トップ10


・まとめ

・新しいお箸で新年を迎える意味

では、なぜ新年を新しいお箸で迎えるのが適しているのでしょうか。
簡単に一言でいうと、もともと「お箸」という道具そのものが縁起物だからです。
「お箸」は、生命を維持するための基本となる食事をする為の道具です。
では、なぜお箸は縁起物なのか??

お箸という名前の期限を遡ると、その理由が分かってきます。
お箸の先端は「食べ物を挟み、自分の口に運ぶ部分」で、もう一方の端には「神様の魂が宿る」というように昔の人は考えたようです。
また古代より、食べ物をつまむための器具が「橋(はし)」とも呼ばれていました。これが音の変化を経て「箸」となった説もあります。

食事をする度に命と命を繋ぐ「はし」、素敵なお話しですよね。
こういった理由で、新年に新しいお箸を用意する方が多くいらっしゃいます。

・代表的なお箸の種類

昨今の日本食ブームにより、世界の多くの国でお箸が使われるようになってきました。
しかしながら、お箸のデザインやサイズの種類がこんなにたくさんある国は、日本ぐらいでは無いでしょうか。
お箸は素材を活かしたお箸と、塗ったお箸に大きく分類されます。

素材を活かしたお箸は、黒檀や紫檀などの重く硬い木に代表されるものや、竹箸のような軽く繊細なものもございます。
こういったお箸は八角形や五角形、削りの形状など”持ち易さ”や”つまみ易さ”など、実用性に注目されることが多いです。
お箸先に注目していただくと、”細い箸”ものと”太い箸”など職人のこだわりが詰まったお箸が多く存在します。
先細のお箸は細かい作業もし易く焼き魚の小骨を摘まむことも安易に出来ますし、先太のお箸は丼ぶりものや麺類を頂く際には扱いが良いです。
また木箸の最大の利点は”自身でメンテナンスがし易い”や”万が一折れた際に修理をし易い”などが挙げられます。

では塗りのお箸は使いにくいのか?
答えは”いいえ”です。

一見華やかに見える塗箸は、”ツルツル滑るから苦手”や、”持った時の感覚がどれも一緒で楽しくない”などのお声を耳にします。
”滑るのが苦手”という方には、先乾漆という仕上げのお箸を是非使っていただきたいです。
お箸先にザラザラの仕上げを施すことにより、麺類なども”がっちり”と摘まむことができます。
近年では、木地職人とのコラボレーションにより、スタイリッシュなお箸も増えてきており、”塗箸の概念が変わった”とお客様にお声をいただくことも増えてきております。

是非、様々なお箸を比べて、ご自身に合ったお箸を見つけてみてください。

・新年に合ったお箸の種類

新年に合ったお箸とは、赤や金色などの祝いの色で加飾された華やかで、祝福や繁栄など縁起の良い柄が好まれてきました。
近年では多様化に伴い、各々の好みのデザインを手にされる方を多く見受けられます。
デザインでお箸を選ぶのではなく、新年の祝い事で、新しい始まりを象徴するために新品のお箸を使用することに重きを置く方が増えてきています。
ご自身の気分が乗るお箸を見つけてみてはいかがでしょうか。

・新年にオススメの箸トップ10

1.両口柳箸青貝蒔先マキジ

2.村上木彫堆朱箸 雷紋 堆黒・堆朱

3.越前塗 金花菱 

4.匠技 総八角鉄木 金三本線

5.越前塗 八角金線 紺・朱

6.越前塗 八角寿ぎ箸

7.八角 黒檀 紫檀

8.若狭塗箸 星空 

9.川連塗沈金箸 松竹梅

10.津軽塗 紋紗 黒・朱

・まとめ

いかがでしたでしょうか。普段気にならないお箸も、少しこだわってみると面白く、お食事が楽しくなること間違いなしです。
「 たかが箸、されど箸。 」
たった二本の棒でできたお箸ですが、このような習慣からも日本人にとって、とても大切な道具であり不思議と日本人の精神文化に登場する道具なのです。とにかく、日本人は箸というものを、自然と美しく使い、大切にしてきたものなのです。
お箸は昔から、縁起物とされ贈り物にも最適です。銀座夏野・箸ギャラリー門でのオンラインショッピングを通じて、お客様にとって大切な一膳と出会っていただければ幸いです。

―この記事の執筆者―
高橋 隆太(銀座夏野店主)
日本最大級のお箸専門店「銀座夏野」こども和食器専門店「小夏」を銀座・青山をはじめ都内に数店舗を運営。また『究極のお箸』『~自分の箸と出会うため~おはしのおはなし』などを執筆。