正しい箸の持ち方は、手を美しく見せる
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炊きたてのごはんを海苔でくるりと包む。ふっくらと炊きあがったお豆をそっとつまむ。おろしたてのわさびを適量つまみ、醤油皿でとく。
日本人が当たり前のようにこなすこうした箸使いは、やはり正しい箸を持ち(使い)方を習得していればこそ。「箸使いがちょっと苦手かも」という方は、これを機に、もう一度正しい箸を持ち(使い)方に挑戦してはみてはいかがでしょう。
コツは、肩の力を抜いて「軽く持つ」ことです。
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(一)下側の一本の天が手から一センチ程度はみ出るようにし、薬指の爪の横と、親指と人差し指の股ではさみ込み、固定する。箸を使う際、この一本は固定したままで動かさない。
(二)上側の一本は中指の爪の横にあて、親指と人差し指で軽くはさむように持つ。このとき上下の箸先が揃っていることが大切。また親指の先は人差し指の第一関節あたりで軽く固定されている感覚。
(三)親指の先を支点にし、上側の一本だけ動かすようにして箸先の開閉を行う。親指を支点にし、人差し指で箸を軽く押さえる(人差し指・中指を軽く曲げる)ようにすると箸先は下がり、中指で箸を上げる(伸ばす)と箸先は上る。この繰り返しで箸先の開閉を行う。
正しい箸の取り上げ方
箸は膳の手前側に、箸先が左に向くように置きます。
正しい箸の取り上げ方は、図の【一】から【四】の流れで、箸を戻すときは【四】から【一】と逆の手順になります。
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かしこまった席では、主人(目上)側が箸をとってから、もしくは「どうぞ」などの一言があってから、自分の箸をとるようにしましょう。
高橋隆太(2014)おはしのおはなし(WAVE出版) p.50-p.52