
天ぷらで魅せ、蕎麦で締める──
日本橋 蕎ノ字と“昔ながら”の揚げ箸
天ぷら食って 蕎麦で〆る
今回は、日本橋で暖簾を掲げる天ぷらと蕎麦の名店 日本橋 蕎ノ字さんにお伺いし、店主・鈴木様にお話を伺いました。

■創業から20年以上。職人気質が光る一軒
夏野:本日はお時間いただきありがとうございます。まず、お店のご紹介からお願いできますか?
鈴木さん:こちらこそどうも。うちは2002年4月10日に日本橋で開業しました。もう20年以上経ちますね。

夏野:長くお客様に愛されてきた証ですね。お料理のコンセプトを一言で言うと?
鈴木さん:「天ぷら食って蕎麦で〆る」ですね(笑)。
天ぷらは、季節の素材をその場で一品ずつ揚げて、最後に産地から取り寄せた蕎麦で締めていただくスタイルです。
夏野:一品一品を丁寧に、ですか。
鈴木さん:はい。素材が主役なので、余計なことはしません。揚げたての良さと、手打ち蕎麦の締まりで、自然とそういう形になりました。
■オーダーメイドの“昔ながらの揚げ箸”

夏野:そんな鈴木さんに、当店のお箸を知っていただいたきっかけは?
鈴木さん:知人の紹介ですね。「夏野さんなら、ちょっと変わった箸も作れるよ」と。
夏野:ありがとうございます。その時ご相談いただいたのが“昔ながらの揚げ箸”でしたね。
鈴木さん:そう。今じゃあまり見かけない仕様だったので、市販じゃ無理かなと。オーダーメイドで作ってもらえて助かりました。

■「ソリが出ない。使ってわかる良さ」
夏野:実際にお使いいただいて、いかがですか?
鈴木さん:材質がいいから、ソリが出ないんですよ。これは大事で。揚げるときに、少しの歪みでも油に反応しちゃう。だからこの箸は使いやすくて気に入ってます。
夏野:職人道具として、お役に立てて何よりです。

■「また頼むかも」そんな距離感が心地よい
夏野:今後、銀座夏野に期待することや、「こんなお箸があれば」というご要望はありますか?
鈴木さん:特にはないですけど…また必要になったらお願いすると思いますよ。そのときはよろしくお願いしますね。
夏野:もちろんです。いつでもお声がけください。
📍 日本橋 蕎ノ字
〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町2丁目22−11
03-5643-1566


ご飲食店/EC/海外顧客担当峯村
編集後記
お忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。
料理人の手元に寄り添う“道具”として、お箸が力になれていることを改めて感じました。これからも、職人の現場に応えるお箸を作り続けてまいります。