毎日あたりまえのように使っている「お箸」。
ふと、「人はいつ、どのようにしてお箸と出会ったのだろう?」と疑問に思ったことはありませんか?
実は、お箸の起源には諸説あり、明確な定説はまだありません。
匙や碗のようにシンプルな道具ほど、その始まりを特定するのは難しいものです。
しかし、歴史を紐解くと面白い仮説が見えてきます。
お箸の始まりは「火」の発見?
人類が火を使い始め、食生活が豊かになると、食卓に「熱い食べ物」が登場します。
手で直接食べることが難しくなった人々が、近くにあった「木の枝」を使って挟んで食べたこと――。
これが、お箸のルーツではないかと言われています。

日本の食文化とお箸の歴史
では、私たち日本人はいつからお箸を使っているのでしょうか?
歴史の教科書を少しめくってみましょう。
- 弥生時代までは「手食」だった?
中国の歴史書『魏志倭人伝』には、当時の日本人が手で食事をしていた旨の記述があります。
そのため、弥生時代まではまだお箸が一般的ではなかったと推察されています。 - 古墳時代に登場した「折箸(おりばし)」
古墳時代の遺跡からは、木を曲げて作ったピンセットのような形状の「折箸」が発見されています。
ただし、これは日常の食事用ではなく、神聖な儀式(祭祀用)や、食べ物を取り分けるために使われていたようです。
ちなみに、「日本古来のお箸」として歴史上もっとも古いものは、奈良の正倉院に現存する7世紀頃(飛鳥〜奈良時代)のお箸です。
その形状も、やはりピンセット型の「折箸」なんですよ。
今では毎日の食事に欠かせない相棒となったお箸。
次に食事をする時は、ぜひその長い歴史に少しだけ想いを馳せてみてくださいね。
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